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2021/06/10 10:19

日に日に夏の訪れを感じる横浜より。季節のテーブル器百選です。
今日は岐阜県多治見市にある窯元「蔵珍窯(ぞうほうがま)」さんのマグカップを紹介いたします。



▼ 昭和初期から受け継がれる大変貴重な赤絵原料で描かれた器が最大の魅力です
蔵珍の象徴となる赤い器。蔵珍の赤は、大変貴重な弁柄から生まれます。弁柄をゆっくりと丁寧に摺り続けること約三年(千日)。気の遠くなるような丁寧な下ごしらえを経て、やっと完成した赤の絵ノ具が、熟練した職人達の手によりさまざまな文様になっていきます。千日間かけて摺る赤絵ノ具は焼成後、なめらかで落ち着いた深い赤色となります。この器を長い間丁寧にご使用いただくと、さらに美しく鮮明な赤に育っていきます。そんな時の流れも一緒に愉しんで頂ける、特別な赤なのです。

▼ 『弁柄との出会い』
昭和初期、弁柄の産地である岡山県吹屋の片山家で作られていた紅葉印の弁柄(酸化第二鉄)は、天然の鉱石の固まりを砕き焼成し水簸(すいひ)後、上澄みにあるほんのわずかな粒子の細かい部分をさらに粉末にしたものです。この弁柄はその当時も質の高さが評判で大変貴重なものとされていましたが、片山製の弁柄は時代の流れの中で姿を消し、紅葉印の弁柄は「幻の弁柄」となりました。しかし、平成十五年五月、旧家取り壊しの際、土蔵からその片山製の紅葉印弁柄が大量に発見され、縁あって蔵珍窯へすべて入手することが出来ました。

▼ 『千日摺り』赤絵ノ具の秘密
加藤唐九郎の「やきもの随筆」には昔から行われていた赤絵ノ具について書かれています。当時は全国各産地で、「二十日摺り」「五十日摺り」「百日摺り」「千日摺り」という言葉があったくらい、摺れば摺るほど良い赤ができたと記されています。
長い時間と大変な手間がかかるため、今ではほとんど行われていない製法です。

▼ そんな手間暇かけたマグカップの赤椿は長寿を願う窯元の思いが込められてます
神奈川県横浜市中区尾上町6-89 尾上町スカイビル2-B(ショールーム・事務所・倉庫)